はじめに知っておくこと

個人輸入できないもの・量に決まりがあるものサプリ・化粧品・医薬品・食品

海外通販は、関税と消費税を払えば何でも買えるわけではありません。法律で輸入できないもの、量に決まりがあるもの、飛行機で運べないものがあります。

注文してから「届かない」「税関で止まった」とならないように、よくあるものを分けてまとめます。

ここに書いたのは目安です

決まりは品物や成分ごとに細かく分かれていて、変わることもあります。迷ったときは、それぞれの公式ページか、税関・厚生労働省の窓口に確かめてください。

医薬品・化粧品は「自分で使う量」まで

医薬品や化粧品を自分で使うために輸入するときは、量の目安を超えなければ、特別な手続きなしで輸入できます。目安を超えるときは、地方厚生局で「輸入確認」の手続きが必要です。

種類 手続きなしで輸入できる量の目安
化粧品 標準サイズで1品目24個まで(口紅なら、ブランドや色にかかわらず24個まで)
医薬品・医薬部外品(下の2つを除く) 用法・用量から見て2か月分まで
外用剤(塗り薬など。毒薬・劇薬・処方箋薬を除く) 標準サイズで1品目24個まで
毒薬・劇薬・処方箋薬 用法・用量から見て1か月分まで
使い捨てコンタクトレンズ 2か月分まで
家庭用の医療機器(電気マッサージ器など) 1セット

出典:医薬品等の個人輸入について(厚生労働省)

数は箱の数ではなく、中身の量で数えます。たとえば「1日3回2錠」の薬なら、2か月分は360錠です。

サプリメントでも「医薬品」になるもの

アメリカではサプリメントとして売られていても、日本では医薬品の成分として扱われるものがあります。たとえばメラトニンは、日本では医薬品の成分です。医薬品として、2か月分までの目安が当てはまります。

また、処方箋がないと使えない薬や、健康被害のおそれがある成分の一部は、数量にかかわらず、処方箋などが確認できないと輸入できません。

輸入した薬や化粧品を、人に売ったりあげたりしない

個人輸入した医薬品や化粧品は、自分で使うためのものです。家族や友人の分をまとめて輸入したり、人に売ったり譲ったりすることはできません。

CBD製品は、THCの量に決まりがある

CBDオイルなどの大麻草由来の製品は、2024年12月から、THC(テトラヒドロカンナビノール)が残っている量の上限が決まりました。上限を超えるものは麻薬として扱われ、輸入も所持もできません。

アメリカで合法に売られている製品でも、日本の上限を超えていることがあります。成分の分析結果を確かめられない製品は、買わないほうが安全です。

食品・お酒

自分で食べる分の食品は、基本的には輸入できます。ただし、量が多いと販売目的とみなされて、食品衛生法の届出が必要になることがあります。

お酒は、1万円以下でも酒税がかかります。20歳未満の人は買えません。

肉製品・果物・植物は「検疫」がある

税関とは別に、動物や植物の病気が入ってこないようにする「検疫」があります。通販ではここで止まることがよくあります。

肉製品(動物検疫)

ソーセージ、ハム、ベーコン、ビーフジャーキー、肉エキスの入ったスープの素など、肉や肉を使った加工品は、輸出する国の政府が発行する検査証明書がないと輸入できません。ふつうの通販の商品には証明書がつかないので、個人の通販ではほぼ輸入できないと考えてください。肉の入ったペットフードも対象になることがあります。

果物・野菜・種・植物(植物検疫)

生の果物や野菜、種、苗、土のついた植物は、輸入できないものや、検査証明書が必要なものがあります。土は輸入できません。乾燥や加工の度合いによって対象かどうかが変わるので、ナッツやドライフルーツ、ハーブティーなども、心配なときは植物防疫所で確かめてください。

偽ブランド品は、個人で使う分でも没収される

2022年10月から、海外の業者が送ってきた偽ブランド品(商標権を侵害するもの)は、個人で使うために買ったものでも、税関で没収の対象になりました。相場よりずっと安いブランド品は買わないようにします。

そもそも輸入できないもの

麻薬・覚醒剤・大麻、拳銃や銃の部品、偽造通貨などは、法律で輸入が禁止されています。ワシントン条約で取引が規制されている動植物(象牙、一部の革製品、サンゴ、ランなど)や、それを使った製品・漢方薬は、許可がないと輸入できません。

飛行機で運べないもの

法律では輸入できても、飛行機で運べないために送れないものがあります。海外転送サービスや配送会社が受け付けない、または送り方が限られるものです。

  • 香水、アルコールの多いハンドジェル、マニキュア、除光液など、燃えやすい液体
  • スプレー缶(ヘアスプレー、日焼け止めスプレーなど)
  • リチウム電池だけのもの、モバイルバッテリー(製品に入っている電池は、送り方が限られる)
  • ライター、マッチ、花火

バスアンドボディワークスのフレグランスミストやハンドジェルも、アルコールを含むので注意が必要です。くわしくは各転送サービスの「送れないもの(Prohibited items)」の一覧を見てください。

電気製品・無線の機器

  • 電圧:アメリカのコンセントは120V、日本は100Vです。プラグの形は同じでも、日本で使えるかは製品によります。
  • 技適マーク:Wi-Fi や Bluetooth を使う機器は、日本の技術基準に合っていることを示す「技適マーク」がないと、日本で使うと電波法違反になるおそれがあります。アメリカ向けの製品にはついていないことが多いので、買う前に確かめます。

関税と消費税

税金の計算は「海外通販の関税と消費税」にまとめています。

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