水と食べもの
手づくり保存食を備蓄に干し野菜・炒り玄米・梅干し・ぬか漬け
日本には、冬など食べものが少ない時期に備えて、地域や家庭で保存食を作ってきた歴史があります。農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」でも、地域や家庭に伝わる保存食も家庭備蓄のひとつとして紹介されています。
ガイドでは、九州の干したけのこが2016年の熊本地震のときに役立ったことや、長野県の漬物が冬の野菜不足を補う知恵として受け継がれてきたことにふれています。使い慣れた保存食は、いざというときに食べ慣れた味のおかずになります。
このサイトでも、手づくりの保存食をいくつか紹介しています。普段の食事に使いながら、少しずつストックしておけば、それがそのまま備蓄になります。
干し野菜
軽くて日持ちし、戻さずに汁物に入れられる
野菜を天日で干すと、水分が抜けて軽くなり、日持ちがよくなります。しっかり乾いたものなら、保存袋に乾燥剤と一緒に入れて、常温で保存できます。味噌汁やスープには、戻さずにそのまま入れられるものも多く、災害時の野菜不足を補うのに役立ちます。
干し椎茸や切り干し大根は、市販品でも手軽に備えられる定番の乾物です。
炒り玄米
玄米をフライパンで炒ると、日持ちがよくなります。そのままポリポリ食べられるほか、スープジャーにだしと一緒に入れてお湯を注げば、火を使わずにスープごはんになります。
梅干し
塩分の高い梅干しは、常温で長く保存できる、昔ながらの保存食です。おにぎりやおかゆの味付けにも使えます。
ぬか漬け
ぬか床があれば、野菜を漬けておくだけで、日持ちのするおかずになります。ただし、ぬか床は毎日の手入れや冷蔵が必要なので、長期の停電には向きません。普段の食事で野菜をおいしく食べる習慣として続けておき、災害時は早めに食べきります。
保存の注意点
手づくりの保存食は、市販の保存食のように賞味期限が決まっていません。しっかり乾かす、清潔な容器に入れる、湿気や直射日光を避けるといった基本を守り、カビやいやなにおいがあれば食べずに処分してください。オイル漬けにしたものは傷みやすいので、冷蔵で早めに食べきります。