海外通販・個人輸入でかかる関税と免税

海外通販・個人輸入の手引き

2021.10.01

海外通販サイトを利用して個人輸入をする場合、「関税」と「消費税」がかかります。

課税価格の合計額が「20万円以下」の場合、一般の関税率とは別の「簡易税率」が適用されます。

コーヒー・お茶（紅茶を除く）は15％。
衣類及び衣類附属品は10％。

旅行用具、ハンドバッグなどの革製品、ニット製衣類、履物については、簡易税率ではなく「一般税率」が適用される点を留意しておきましょう。

個人が自身の個人的使用の目的で輸入する場合（個人輸入）、課税価格は「海外小売価格に0.6をかけた金額」になります。

「関税＝課税価格（海外小売価格 × 0.6） × 関税率」。

関税には「免除」があります。
「課税価格が10,000円以下」の場合は、関税・それにかかる消費税が「免除」となります。

「税関公式サイトの計算方法」にあてはめた場合、「海外小売価格16,666円以下」の個人輸入は関税が免除となり、16,667円以上の場合には関税・消費税がかかります。

100,000円の衣類を購入する場合。

関税	課税価格（100,000 × 0.6）× 関税率（0.10）＝ 6,000円
消費税	課税価格（100,000 × 0.6）＋関税（6,000）× 消費税（0.10）＝ 6,600円

12,600円の関税・消費税、数百円の通関手数料の支払いが生じます。

16,000円のコーヒーを購入する場合。

16,000円 × 0.6 ＝課税価格 9,600円。

課税価格が10,000円以下になるため、関税が免除になります。

関税の支払い方法は、以下の2種類。

海外の人気セレクトショップや百貨店では、「Borderfree（ボーダーフリー）」のシステムを採用している場合があります。

Borderfreeでは、関税・消費税が自動計算されます。
商品の注文と同時に「海外通販サイトを通じて関税・消費税の支払い」を行うか、後述する「商品受け取り時に支払う」かを選べます。

商品を受け取る際に、国際宅配便業者を通じて、関税・消費税を現金で支払います。

革製品は、先述の免税措置「海外小売価格16,666円以下の個人輸入は関税が免除」が適用外となります。

税関の公式サイト「実行関税率表第64類履物及びゲートルその他これに類する物品並びにこれらの部分品」に記載の通り、関税は「30％」または「4,800円／一足」の高い方が適用されます。