ぬか床の作り方材料の分量・捨て漬け・置き場所と、市販品で手軽に始める方法

ぬか床は、米ぬかに塩と水を混ぜて、乳酸菌などの微生物を育てたものです。手作りすると、熟成するまでに2〜3週間かかりますが、そのぶん自分好みの味に育てていく楽しみがあります。
「とにかく今日から漬けたい」という場合は、市販の発酵済みのぬか床を使えば、買ったその日から漬けられます(このページの最後で紹介します)。
材料(作りやすい分量)
| 材料 | 分量 | 役割 |
|---|---|---|
| 米ぬか(生ぬか) | 1kg | 乳酸菌のえさになる |
| 塩 | 120〜130g(ぬかの12〜13%) | 雑菌を防ぎ、味をつける |
| 水 | 1リットル前後 | 味噌くらいのかたさに調整 |
| 昆布 | 10cm角 1〜2枚 | うま味を加える |
| 赤唐辛子 | 2〜3本 | 風味づけ、防虫 |
お好みで、干し椎茸、しょうがの皮、ゆずの皮、実山椒、かつお節などを加えると、ぬか床に風味が加わります。
生ぬかと炒りぬか
- 生ぬか:米屋さんや精米所で手に入る、精米したてのぬか。微生物が多く、発酵が早く進みます。ただし傷みやすいので、買ったら早めに使います。
- 炒りぬか:スーパーなどで売られている、炒って乾燥させたぬか。日持ちがよく、虫もつきにくいですが、発酵が始まるまでに少し時間がかかります。
容器の選び方
- ホーロー、陶器、ガラス、厚手のプラスチックなど、塩と酸に強いものを選びます。金属製の容器は塩でさびるので避けます。
- 大きさは、ぬか床が容器の半分〜7割くらいになるものが、混ぜやすくて便利です。
- 冷蔵庫で漬ける場合は、冷蔵庫に入る大きさと、においが漏れにくい密閉できるものを選びます。
ぬか床の作り方
- 塩水を作る:鍋に水と塩を入れて火にかけ、塩を溶かします。いったん沸騰させて、しっかり冷まします。
- ぬかと混ぜる:大きなボウルや容器にぬかを入れ、塩水を少しずつ加えながら、手でよく混ぜます。味噌くらいのかたさになれば、水の量はちょうどよいです。
- 昆布と唐辛子を入れる:昆布と赤唐辛子をぬかに埋め込みます。
- 表面をならす:手で上から押さえて空気を抜き、表面を平らにならします。容器のふちについたぬかは、きれいに拭き取ります。
捨て漬け(ぬか床を育てる)
できたばかりのぬか床には、まだ乳酸菌が十分にいません。野菜くずを漬けて乳酸菌を増やす「捨て漬け」をします。
- 野菜くずを漬ける:キャベツの外葉、大根やにんじんの皮、へたなどを埋めます。野菜についている乳酸菌がぬか床に移り、発酵が進みます。
- 毎日混ぜる:1日1〜2回、底から大きく混ぜます。
- 2〜3日ごとに取り替える:漬けた野菜くずは、2〜3日ごとに取り出して(食べずに捨てて)、新しいものに替えます。取り出すときに、野菜についた水分をぬか床にしぼり戻すと、発酵が早まります。
- 1〜2週間続ける:ぬか床から甘酸っぱい、乳酸発酵のいい香りがしてきたら完成です。捨て漬けの野菜を味見して、ほんのり酸味があれば本漬けを始められます。
常温(20〜25℃)なら1〜2週間、気温が低い時期や冷蔵庫ではもう少し時間がかかります。
置き場所
- 常温:20〜25℃くらいの、直射日光の当たらない涼しい場所。台所の床下収納や、北側の部屋などが向いています。発酵が早く進み、ぬか漬けの味も深くなりますが、毎日混ぜる必要があります。
- 冷蔵庫:発酵がゆっくり進むので、かき混ぜは2〜3日に1回で大丈夫です。漬け時間は常温より長めにかかります。夏場や、毎日の手入れがむずかしい人におすすめです。このサイトで紹介している各食材の漬け時間は、冷蔵庫で漬けた場合の目安です。
夏は常温だと発酵が進みすぎて酸っぱくなりやすいので、夏だけ冷蔵庫に移すのもひとつの方法です。
本漬けを始めたら
- 野菜は洗って水気をよく拭いてから漬けます。
- 漬けた野菜は、ぬかにしっかり埋めて、表面を平らにならします。
- ぬか床の手入れや、においやカビなどのトラブルは「ぬか床の手入れとトラブル」にまとめています。
- 漬け方は食材ごとに「ぬか漬けの作り方・食材一覧」で紹介しています。はじめは、短い時間で漬かるきゅうりやキャベツがおすすめです。
市販の発酵済みぬか床で手軽に始める

手作りは時間も手間もかかります。まずは気軽に始めたい場合は、すでに発酵が済んだ市販のぬか床が便利です。
- 買ったその日から漬けられる
- 袋のまま冷蔵庫に入れて使えるものが多い
- かき混ぜは週に1回程度でよいものもある
このサイトでも、無印良品の「発酵ぬかどこ」でぬか漬けを作っています。使い方と、実際に漬けた感想は「無印良品 発酵ぬかどこ」で紹介しています。